以下によくある質問と回答をまとめていますので、ご参照ください。こちらで疑問が解決しない場合、お気軽にお問い合わせください。
Q.RFIDとはなんですか?
【Radio Frequency Identification】の略称で、無線ICタグを利用した人、モノの認証(認識)技術の総称のことです。製造、物流を始め、小売業や医療福祉などの分野にも活用されています。
Q.ICタグとはなんですか?
無線タグ、RFIDタグとも呼ばれ、微小なICチップを内蔵し、用途によりさまざまな形状を持つものです。モノには貼付可能なラベル型ICタグ、人にはICカードなどといったように、管理対象に合わせて適切な種類を選定し、それらを紐付けすることにより、人やモノの識別や管理といったRFIDシステムを実現することができます。
Q.RFIDはバーコードや二次元コードと比較して何が違うのですか?
RFIDは電波を用いて対象を認識するのに対して、バーコードや二次元コードは光を用いて対象を認識します。このため、直接見えない対象や移動体に対しても、RFIDは認識することが可能です。
また、RFIDには複数同時認識やデータの書込みができるものもあり、データの保持容量についてもバーコードや二次元コードより大きくなります。
Q.ICタグにはどんな種類があるのですか?
ICタグの種類は一般的に、周波数帯域によって分類されます。日本国内では、135KHz帯以下、13.56MHz帯、UHF帯(950MHz帯、2012年7月25日より電波法改正のため920MHz帯に移行)、2.45GHz帯などがよく用いられ、それぞれ通信距離やタグのサイズ、ノイズや水分などの影響の受けにくさなど、運用面に直接関わる性能に違いがあります。
周波数帯域以外にも、ICタグの形状、ICチップの読み書きの性質、電池の有無などの要素によって、さまざまな種類のものが存在しています。これらのことから、構築するシステムに適したICタグを選定することは非常に重要となります。
Q.パッシブタグ、アクティブタグ、セミアクティブタグの違いは何ですか?
ICタグは電池の有無により、それぞれパッシブタグ(受動タグ)、アクティブタグ(能動タグ)、セミアクティブタグ(起動型能動タグ)といった分類がされています。
パッシブタグは電池を使わないため、安価かつ恒久的に作動ができるといった特徴があり、アクティブタグは電池を使うため寿命が存在するが、パッシブタグに比べて交信距離を大きくとれるといった特徴があります。
セミアクティブタグは普段は電池を使わず、特定の磁界に入ったときのみ電池を使って電波を発信するため、アクティブタグ並の交信距離を確保しつつ、電池寿命がアクティブタグに比べてはるかに長いといった特徴があります。
Q.RFIDシステムを導入する場合、どのような流れになりますか?
大まかな段階に分けると、以下のようになります。
- 導入目的の明確化
- 現状の業務分析
- 運用方法の検討
- 現場での実証実験
- システム構築/カスタマイズ
この中で「4.現場での実証実験」については特に重要視されます。たとえRFIDパッケージにおいて似たような環境での導入実績があっても、何らかの影響でRFIDシステムがうまく機能しない場合がありうるため、実証実験を行うことにより運用ができるかを検証し、導入のための問題が存在するかを確認するべきです。
Q.POWERTAGとはなんですか?
マトリックス社製のセミアクティブタグです。
パッシブタグとアクティブタグの欠点を補うことができるタグであり、長距離通信、高い読取精度、長い電池寿命などの特長があります。
さらに詳しく知りたい方につきましてては、マトリックス社のサイトをご参照下さい。
Q.Ubic製品を医療現場で使用した場合、電波が医療機器に影響を及ぼすのでは?
Ubic製品で使用されるPOWERTAGの電界強度は、携帯電話の電界強度の8万分の1以下、病院内で使用されているPHSの電界強度と比較しても8千分の1以下という、極めて人体や医療機器に影響を及ぼさないレベルとなっているため、安心してご利用いただけます。